「刑事7人」のオープニングテーマが着メロとして使えます。
あと、水田環の携帯着信音もありますので、そちらも確認してみましょう。
主人公の天樹(東山紀之)が刑事資料係に移動させられたというところから始まります。
内容は、資料として残されている過去と、現在進行形で起こる事件との因果関係を読み解くことで真相を暴いていきます。
天樹は資料係として事件調書を熟読する形が多く、あまり現場には出られません。
ですから、彼が推理するときの演出方法が凝っています。
ヴァーチャルな想像空間に事件を再現させ、それを天樹が見ている感じにすることで、熟考しているのを映像的に表わしています。
孤独と喪失感を抱えた主人公のフィルターを通した物語だと考えると、彼が人間に対して希望や絶望を感じながらも、少しずつ人間性を快癒しているのでしょう。
「刑事7人」は、シリーズものなのですが、前作の内容を知らなくても十分に楽しめます。
でも可能ならば以前の物語を観てみると、天樹の変貌ぶりがわかると思います。
シリーズを重ねるうちに役柄を固めていったからこそ、今回は天樹の目線で、彼の揺れる心情を垣間見せることにしたのかもしれません。
役者陣を見ると、田辺誠一が新たに加わったり、塚本高史と白洲迅などのお馴染みのメンバーが出演されています。
継続して出ている俳優としては、吉田鋼太郎が、喰えない上司として存在感を増しています。
出番はそこまで多くありませんが、その迫力のある演技は、北大路欣也と共に圧倒的です。
逆に出番が増えているのは、紅一点の倉科カナです。
現場の捜査は彼女が中心となっていて、これまではあまり目立たなかった個性が出始めていて魅力的です。
「刑事7人」は、シリーズとしてシナリオも演出も間違いなく円熟しており、完成してきています。今後も、ずっと続いていくような物語ですから、期待値の高いドラマです。