「シン・ゴジラ」は、最新の技術が活かされてスケールアップしています。
また、前作の曲も使用されており、懐かしくなります。
その「シン・ゴジラ」の主題歌が配信中です。
iPhoneの着メロやLINEの着信音など、自由に使えますよ。
「Persecution of the masses (1172)/上陸」
鷺巣詩郎
「Godzilla!Alexandre Desplat」
「11174_rhythm+melody_demo/対峙」
「宇宙大戦争マーチ」
『新』という意味が込められている大変興味深いタイトルです。
ミレニアムシリーズが好きなファンにとっては、かなりの衝撃をもたらしています。
庵野秀明監督がかつて短編特撮作「巨神兵東京に現る」で、圧倒的な異形の生命体が現れた時のパニックを描いていました。
これは非常に興味深い表現をされていましたが、そこから大きく発展して、東京が蹂躙されるという物語をリアルな観点から描いているのが「シン・ゴジラ」です。
ミレニアムシリーズにあるような、自衛隊のスーパー兵器ではなく、実在する建機、電車などを使って巨大なバケモノであるゴジラに立ち向かう日本政府の姿を丹念に描いています。
何があってもまず、会議から始まり、現実感があります。実際にこんな戦いがあったら、国の中枢にいる殆どの人は生真面目にこうして戦うんだろうな、と思います。
また、そのリアルさが突き詰められているのが自衛隊の描写です。
決して、単体の秀でたヒーローやチームではないが、
組織が一丸となって、その役割を果たしていく戦い方は凄まじいです。
淡々と脅威(ゴジラ)に立ち向かっていく姿が、もしこんな風に蹂躙される事態があったとしても、
日本はなんとか持ちこたえることができるかもしれないと思わせてくれます。
また、ゴジラに対する表現も大きく変化しました。
今回は完全フルCGで作り出されたために、振り回された尻尾の下から見上げるゴジラや、
タワーマンションの間を歩いて抜けていくという表現など、様々な見せ場を作りました。
庵野監督の頭の中にある絵を絞り出したら、この映画になったと言っても過言ではないでしょう。
それだけ精密な映像をプログラムで作り出せるようになったのかと思うと、特撮ファンとしては嬉しい限りですね。
また、その新しい映像に、伊福部昭氏のつくられた昔懐かしいゴジラのサントラをそのまま使っているというのが素晴らしいです。
新しいファンのみならず、古参にとってもたまらない融合がありました。